乱筆乱文につき、ごめん。

日々の雑記。求むぜジャッジ。褒められりゃハッピー。

少年の日の思い出

せっかく不特定多数に文章を届ける場があるので。

 

 

 

僕は1998年7月1日生まれです。

 

そして後1ヶ月程で迎える新年は2019年。

 

1ヶ月後、僕は成人式に主席します。

 

成人式の後には中学の同窓会があって、友達が多かったわけではないけれど、旧友たちに会うのは楽しみです。

 


小学6年生の時、僕には好きな子がいました。

Tさんとしておきます。

 

僕とTさんは5年生のときから同じクラスで、同じ委員会にも入っていました。

 

割と忙しい委員会だったため、会話をすることも多くなり、僕は次第にTさんに惹かれていきました。

 

そしてどうやら、僕はそれが隠れていなかったようで、僕がTさんが好きだということは次第にクラスに広まっていきました。Tさんにもそれはバレていたと思います。それでも何も変わらない付き合いをしてくれたわけですから、大したもんだなぁと今でも思います。

 

因みにTさんはクラスの男子から結構モテていました。

 

修学旅行の夜、男子の部屋だと「好きな子を言い合う会」みたいなのあるじゃないですか。何人かそこで被りましたからね。

 

そして6年生の2月、僕はある決意をします。

 

バレンタインの日にTさんに告白しようというのです。

 

その頃は逆チョコや友チョコがテレビで言われていたりと、バレンタインの日は好意や感謝を伝える日ぐらいのニュアンスになりつつあったので、それに便乗すれば上手くいくじゃないかという小学生の浅はかな計算からの決意でした。

 

そして当日、僕は勇気を振り絞り学校へ向かいました。

 

僕が教室につくとTさんはチョコレートを友達たちに配っていました。そのチョコレートは僕のところにもやってきました。

 

しまったと思いました。もらったときに上手く告白の流れを作れれば逆に良かったのかもしれませんが、そんなことは当時の僕には(というか今の僕にだって)出来ず、その時は先にチョコレートをもらってしまって告白のタイミングを逃したとばかり思いました。

 

結局告白できずじまいで、その日は終わろうとしていました。

 

いよいよ家に帰ろうかというとき、僕はクラスメイトのMさんに声をかけられました。なんでも、チョコレートを放課後僕の家の前に届けてくれるそうです。その日は「友チョコ」として他にも何人かのクラスメイトにチョコレートをもらっていて、Mさんもそうなのだろうと思いました。数が足りなくなって家に取りに帰ってくれるのだろう、なんと優しい人なのだろうとすら思いました。

 

Mさんは卒業文集の担当ページが僕と同じでした。少し天然なところはあったけれど、勉強もできて、上品なお嬢さんというふうな人でした。Mさんは、田舎の小学校の中では珍しい中学受験をしていて、中高一貫の女子校に進学することが決まっていました。

 

家の前で待っているとMさんがやってきて、とても立派な手づくりのチョコレートをくれました。そして本命だという旨を伝えて僕が何か言う前に帰ってしまいました。

 

嬉しく思い、そして同時にどうするべきかと悩みました。僕はその日、別の人に告白しようとしていたのですから。

 

違う中学校に進学するとわかっていて、僕に他に好きな人にがいると知っていて、それでも僕に告白した彼女の胸のうちを考え、チョコレートを渡す彼女の笑った顔がどんなに素敵なものだったかを思い出しました。

 

そしていくうちに、好意が生まれ、それはどんどん膨らんでいきました。

 

言葉にすると簡単で、自分でも単純だなぁと思います。でもその時の笑顔にはそこまで僕を惹き付けるものがありました。

 

そしてその3日後(それでも3日は悩んだのです!)、僕は自分の想いを彼女に伝えました。彼女はまた笑っていました。3日前とは少し違う笑い方でした。

 

そうなったのはいいものの、その後卒業までの間に、彼女に対して小学生の自分にできたことはほとんどありませんでした。ただ、両想いであることを自覚しながら残りの日々をすごすだけでしが、それでもそういうことに縁遠かった僕にとっては十分でした。

 

そんな中でも一度手紙を貰いました。なかには、中学は違ってしまうけれど、高校はせめて近いところに来て欲しいとありました。

 

僕は懇切丁寧に返事を書き、彼女に渡しました。結局ありきたりな文章になってしまって、もっと上手く書けるようになりたいなぁと思いました。

 

春休みになって一度だけ彼女に連絡したことがあります。彼女には、今は新しい生活に向けての準備で忙しいと言われました。

 

その後、彼女と会うことはありませんでした。

 

中学生になって、Mさんにもう一度連絡する勇気も無いのに気持ちだけが大きくなってしまった僕は、ひたすら勉強に励みました。

 

実はMさんに言われた高校は県内でも一、ニを争う進学校で、当時の頭のデキではとても進むことなどできなかったのです。その高校に進めば、口実になると思いました。ここまで書いていて、自分の小ささにうんざりしますね。

 

そうして勉強に励んでいくうちに僕は数学と理科が大好きな少年に成長し、結局高校は彼女の言った高校とは違う、科学部があって理系教育の充実した高校に進みました。中学生になって僕らの関係はうやむやになって、僕にも他に好きな人ができたりしたから、何も迷うことはありませんでした。それに、進路選択をする頃にはMさんに言われた方の高校も十分合格圏内にあったので、約束も半分くらいは果たせたんじゃないかと勝手に思っています。

 


あの手紙が無かったら、僕の人生は大きく違ったものになっていたと思います。Mさんに対して感じているものを感謝と呼ぶのはまた違う気がしますが、それに近い何かであることは間違いないです。

 

僕が彼女に何か影響を与えたのかは知りません。知って何か思ったところでどうなるのだという気もします。少し、悪影響を与えていたり、悪印象をもたれていなければいいなぁと思う程度です。

 

 


※これは8年前の話であり、それを思いだしながら書きました。なので多少事実と違っていても多目に見てください。
※この話に関係し、この話を不快に感じる人がいたら連絡をください。謝罪し、すぐに記事を削除します。