最もパブリックな歯医者の味とは?
皆さんは歯医者が好きですか?
僕は嫌いです。
歯医者って五感全てに訴えかけてきますよね。
あんなにクリーンで、ヒーリングミュージックなんかがかかちゃったりなんかしちゃってるのに、どうしてあんなにも多くの情報が交錯しているのでしょうか?
最近、歯医者に行きました。
とても待ち時間を合わせて1時間半程でしょうか。とても辛かった。
なんとしてでもこの感情の高まりを文字に起こさずにはいられない。それでなければ受け止めきれない。
でも情報があまりにも多かったから、一つ一つ処理していかなければとても人に見せる文章にまとめられそうにありません。
そんなわけで今回は歯医者の味についてです。
「最もパブリックな歯医者の味とは?」それが今回の記事のタイトルでしたっけ?
愚問ですね。
これは「フランス料理のフルコースってどんな味ですか?」と聞いているようなものです。
前菜から始まりコーヒーに至るまで、様々な料理が提供され、その料理一つ一つにも様々な側面があるというのに、それを一つの味の感想としてまとめようなど愚の骨頂でしょう。
それは歯医者だって同じ。
僕たちを苦しめるあの感覚に、たった一つのパブリックイメージをつけることなどできないのです。
受付をして席(治療台)についたらまずエプロンをつけられます。
ここまではフルコースと同じですね。
その後提供されるのは多くの場合紙コップ入った水です。
歯医者の水ってなんか変な味しません?
紙コップのせいなのか、水に何か入っているのか知りませんが、なんか消毒臭いというか。
そして口をゆすいだらいよいよ治療が始まります。
口に突っ込まれる鏡の金属の味。
ドリルで削られ飛び散る歯の欠片の味。
治療後もその違和感が続く詰め物の味。
「噛んでください」と言われる謎の紙の味。
そして、時折舌に触れる人肌の温度のゴム手袋の味。
人肌なのは、ゴム手袋をしてるのがおじさんだからですね。あれは人肌の中でもおじさんの温度です。
そして最後はフッ素を塗られます。
子供用だったりするとイチゴ味とかついてるんですよね。
あのわざとらしいイチゴ味!!!
デザート気取りでしょうか?
しかも歯医者で味わった味を一刻も早く上書きしたいのに、このあと3時間は何も食べないでくださいね、とか言いやがります。
学校終わった後に行くと、空腹も相まってあの時間がすごく嫌だったなぁ。
皆さん、ちゃんと歯を磨きましょう。
最後に、もし強引にでもタイトルに結論を落とすならこんな感じですかね。
Q.最もパブリックな歯医者の味とは?
A.イヤな味。